覗いて終わりにしないスコープを、どこに当たったのかを見るだけの道具にしてはいけません。私はスコープとは、ミスの原因を特定するための道具だと考えています。今射った矢がどこにミスしたのかを見て、自分のフォームと照らし合わせて、次の射を10点に入れるために使います。たまに10点の線に触れているかどうかを気にしてスコープを見る人がいますが、そんなことをする必要はありません。大体どのあたりにミスをしたかが分かれば、次の射で修正できますからね。ですので、スコープもそんなに高価なものは必要ありません。私は今、一番安いハンディアイスコープを使っています。50メートルならこれで十分判別可能ですしね。ただ70メートルで、4人の選手で同的する時はちょっと頼りないとは思うので、リカーブの方はもう少し良いスコープの方がいいでしょう。 決まったタイミングで覗くアーチェリーの理想は、ブザーが鳴ってウェイティングラインを越えてから、射ち終わってシューティングラインから出るまでの流れ全てをルーティン化することです。ですので、スコープを覗く行為もルーティンに組み込むのが正解です。毎射ごとに覗くのか、2射ごとに除くのか決めておくという事ですね。2射ごとであれば、2本とも10点と分かっていても覗きますし、1本目がミスだったとしても2本射ち終わるまで覗きません。ただ、ほんとにどこに行ったか分からないようなミスが出た場合は、1本目でも覗いた方がいいです。もしそれがサイト間違いや弓のトラブルだった場合に、1本無駄にしますからね。そういう場合はルーティンを崩してでも、覗いた方が被害を最小限に抑えられます。 スコープは使い方次第でプラスにもマイナスにもなります。単に的中を見るだけだと、調子が良ければ緊張しますし、悪ければ焦りが出ます。そうなるとプラスにはなりませんよね。でも賢く使えば、プラスになるので今一度使い方を見直してみてはいかがでしょう。]]>
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