アッパードローイングとは、矢が水平より上に向いた状態で弓を引く行為の事です。
これはアーチェリーのタブーのひとつで、絶対にやってはいけません。
試合でやってしまうと、審判から注意され、その場で直さなければなりません。
なぜやってはいけないのかというと、ドローイングの途中で発射してしまった時に、遥か後方に飛んでいってしまうからです。
特にコンパウンドでは、Dループの断裂やリリーサーの故障など、本人の意図しない原因で暴発することがあります。
矢速も早いため、100m以上飛んでいってしまいます。
多くの射場では、そういう場合を想定してまでの安全対策は取られていません。
あくまで、水平に引いた時に起こりうるミスに対しての安全対策がなされているだけです。
事故の元になるので、絶対にやめましょう。
自分ではアッパードローになっていないと思っていても、実際は上を向いている場合もあります。
その時は他人に見てもらうようにしましょう。
甲西アーチェリー場でも、アッパードローについては厳しく指導しています。
室内なので外に飛んで行くことはありませんが、天井から防煙ガラスや非常口の看板が垂れ下がっています。
ちょっとアッパーになっただけで、そのガラスを射ち抜く角度になってしまいます。
練習に来られる方も、見つけたら注意しますので、気を付けて下さい。
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